お盆玉とは、最近徐々に人気が出てきた夏の風物詩で、お年玉と同様にお盆の頃に地元に帰省したときに子ども(孫)にお小遣いをあげることです。
最近では子ども数が減ったことにより高齢者が以前にもまして子供のために何かを贈ったりというように子ども(孫)を大切にする傾向があり、こういったイベントに再度人気が出てきたようです。
お盆玉の由来
お盆玉は江戸時代、東北地方で奉公人に衣類や下駄などを渡した習慣から始まったとされています。
お盆玉の相場
お年玉と同じように、お盆玉の相場はあまり決まっていません。
小さな従妹、孫にあげるのであれば500円玉などでも十分ですが、何かお祝い事と合わせて少し多めに金額を包みご両親に渡す、ということもあるようです。
お盆玉袋とは?
お盆玉袋とは、つまりはお年玉袋と一緒でお金を包む際の小さな袋になります。お盆玉ポチ袋、ともいいます。
お年玉袋は新年にふさわしいコマや凧の絵が描かれていたりとお正月ならではの絵柄が主流ですが、お盆玉袋は夏の風物詩である絵柄が多く、色もカラフルなものが多いのでとてもかわいいです。
現在では日本郵便が専用の「お盆玉袋」を販売し始めました。価格は220 円(税込)~330 円(税込)で販売中です。
小さい子が喜びそうな絵柄から、少しおとなっぽい絵柄まであって、表記も「おぼんだま」のほかに「ほんのきもち」などと書かれています。
お盆玉はあげなくてはダメ?
最近よく聞くようになったお盆玉ですが、お年玉のようにあげたほうがいいという強迫観念にかけられることはありません。
お盆玉が流行ってきた背景には高齢化社会、子供の減少により、たまに孫と一緒に帰ってくる孫を喜ぶ気持ちから祖父母があげているお小遣いに名称をつけたものと考えてかまいません。
「お小遣い」というと両親が「甘やかさないでほしい」と止めてきそうですが「お盆玉」というカテゴリーがあれば一種のイベント行事だからしょうがないだろうと目をつぶるのだと思います。
なのでお盆玉はそんなたまに会える子供たちへの嬉しさを示すもの。必ずしもお盆玉をあげずとも大丈夫です。
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